ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤ2022年1月16日
中川実南(なかがわ みなみ) 法学部法律学科4年 所属:桃パト代表 進路:公務員(警察)
-警察を目指そうと思ったきっかけは?
名越:別記事でモモパトの代表としてのインタビューもしましたが、今回は中川さん自身の就活に関して聞いていきたいと思います。それでは、まず最初の質問。警察を目指そうと思ったきっかけは? 中川:警察になりたいと思ったのは高校2年生ぐらいの時で、人のためになれるような職に就きたいと思ったのが始めだったと思う。中学生の頃、私は人との関わりをあまり持っていなくて、いじめられた経験を知ってたから。周りの人たちは何もしてくれへんから、「じゃあ私も他の人のことなんてしーらない」みたいな感じになってた時期があったけど、中学の先輩で私の状況に気づいてくれた人がいて、その人は正義感がもの凄くあって学校に告発までしてくれてん。高2の頃、まだ人との関わりを避けてたけど、この先輩との思い出とか「私っていろんな人に支えられてるんだな」ということが自覚できるようになって、その恩返しをするために誰かに何かを出来る人間になりたいなと思ったから、警察になりたいなと考えるようになったかな。中学での経験が一番大きかったかなと思ってる。この経験がなければ警察を目指そうとは思ってなかったはずだから。でも、私をいじめてきた人に対して見返したいという思いもある(笑) 「久しぶり」って会った時に、「今何してるの?」「警察!」みたいなこと言いたいなって。かっこいいやろ?(笑) 名越:中学でそんなハードな体験をしてたんだね。でもその体験を糧にして就活に活かそうとする姿勢は素晴らしいと思う!-女性警察官のイメージは増えてきている?
名越:じゃあ次の質問です。女性の警察官は最近でこそ増えてきてるとはいえ、まだまだ少ないというイメージがあるんだけど、その辺りについてはどう考えてる? 中川:確かに警察試験を受けるに当たっては、男女比の差というのがあるね。けど昔より全然女性は増えてるから、そこは頑張れば結果につながる部分もあるだろうし、自分次第かな。ただ、警察学校や現場とかに実際に行くと、どうしても男の人との体格差はあって、私がいくら頑張っても覆せない問題もあるよ。でも、だからこそ機転を利かせたりと違う部分で補うしかないんかなと考えてる。ただ、女だからと言って妥協は全然しなくていいと思う。それは関係ないから。女ですけど何か?みたいな心構えでいるし(笑) 女性警察官でも活躍出来る場はあるし、最近は女性警察官も重宝されてて女性だけで構成されてるチームを設置している警察署もあるから女だからということで比較されるようなことはないと思いたい-公務員試験の対策は?
名越:なるほど。体格で勝てるかどうか分からんから、別の部分で活躍するみたいな考え方が凄いと思う。警察官になるに当たってどういう対策をしていましたか? 中川:私は公務員講座を受けてた。高校で習ったことが問われることも多いから、その時のことを思い出したり参考書を使ったりもした。あと、ゼミの先生が協力的だった。だから1次試験は7割ぐらいは通過する認識で間違ってなかったのかなと思う。2次試験の面接もゼミの先生に協力してもらえた。あとは体力が必要だったけど、これはもう自分で付けるしかないね。ただ、公務員講座は決して警察官になりたいという人だけじゃないからそれを考えて受けるかどうかは自己判断しなきゃいけないと思う。 名越:でも、1次試験の通過率が高かったってことは、受けてたからこそ対策出来たという部分もあるんじゃないかな? 中川:うーん、それは分からない。大阪府警は他の県警とは特色がぜんぜん違うから、対策の方法がないという部分はある。大阪府警の1次試験は他の県警に比べてかなり問題が簡単で、四字熟語みたいな国語の問題や四則演算みたいな問題が出てきたり。府警の人も「大阪府警は1次は簡単やから通るよ」みたいに言ってたし。ただ、自分も簡単ということは他の受験生からしても簡単ということだから決して手は抜けない。 名越:なるほど、みんなが簡単に感じてるということは、少しでも手を抜いたら他の人に差をつけられてしまうということか。ありがとう。じゃあ、他のももなびメンバーからの質問行きます!試験勉強をする上でどのようにしてモチベーションを保っていましたか?
まず大前提として、私はメンタルが弱くて、勉強してる時に「大阪府警は簡単やから」とか言われたら、もの凄くモチベーションが下がる。「みんな簡単って言ってるのに、しんどいと思ってるのは私だけ?」みたいな。モチベ上げるのが凄い難しい。だから私は「1次受かった」みたいな結果が出ないとモチベが保てない。私は結果を出すしかなかったから、とにかく先生に見てもらって褒めてもらってた。「これはいいよ」「これはよかった」とか言ってくれたりするから。あと、やってる実感を得ることも必要かなと思う。同じ「趣味」でも、音楽を聞くとか映画を見るとかじゃなくて、ランニングとかね。ランニングって2次の試験で必要やし、体力つけながら気分転換出来る。だから、趣味を筋トレとかランニングとか読書とかにしたらいいかもしれへん。私は「モチベーションを上げる」じゃなくて「いかにしてモチベーションを下げないか」を意識してた。
公務員(警察)を目指す上で、行動は早かったと思うんですが、スケジュール管理はどのようにされてましたか?
とにかく単位をたくさん取ってた。それが私にとってのスケジュール管理かな。
1回生からしておいた方がいいことは?
単位を確実に取ることと、何でもいいので資格を取ること。3回生・4回生になってから資格が何もないってなったら凄く焦るから、1回生の間から準備しておくべき。あと、強いて言うなら、就活に得になる経験をすることかな。部活・サークルに入るでもいいし、就活に有利になるような新しい趣味を作るのもいいかもしれない。「趣味は何?」って聞かれて「読書」って答えたら普通な印象しか与えないけど「登山」って答えたらおーっ!みたいな。
就活をする上で大切にしていることは?
私は「就活をなめない」ようにしてる。「○○は余裕やろ」とか「何社か受けてたら1社ぐらい受かるやろ」みたいな甘い考えに流されないことが大事。そのために、就活を本気で頑張ってる子とか、自分と同じ資格の取得を本気で目指してるような子同士で固めたり、それが無理でも一人ぐらいそういう友達を作ったり出来たら、甘い考えに流されにくくもなると思う。ただ、就活のことだけを意識しすぎてもしんどくなるから、息抜きも大事。その上で、同じ志を持つ友達を作ることを頑張ったらいいかな。
取材=名越・田中・山本 編集=稲葉・川崎