ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤ2022年2月12日
今回は現在、社会福祉士と図書館司書の資格取得をそれぞれ目指している、社会福祉学科3年生の道口さんにお話を伺いました。
この資格の取得を目指そうと思ったきっかけや両立の大変さ、将来の夢などについて語っていただきました。これらの資格を目指そうと思っている方、興味のある方には必見の内容となっています。
なお、今回の記事には少し専門的な内容が含まれています。しかし、記事の終盤にて、これらの資格の基本的なことについても触れていますので、資格について初めて知った方でもご理解いただけるのではないかと思います。
それでは、インタビューを御覧ください。
道口藍璃
社会学部社会福祉学科 3年生
社会福祉士と図書館支所の資格取得をそれぞれ目指す
当初は精神保健福祉士の資格取得も検討していた
それでは、早速質問していきます。
道口さんは社会福祉士と司書の資格取得をそれぞれ目指してるよね。
社会福祉は福祉系大学などに4年間在籍して、指定科目や基礎科目を履修することで受験資格を得ると思うけど、司書の資格を取るためにはどういう条件がある?
司書の資格が手に入るというよりは受験資格を得るという社会福祉士と同じような感じなので、履修要項に載ってる司書課程の授業と単位を取れたら受験資格が手に入る。
最低3年ぐらいで取れると思うけど、他の授業とかの兼ね合いを考慮すると、実質的に4年かかるかな。
人によっては3年で終わることもあるみたいやけど。
私は社会福祉士の課程も取ってるから特に。。
なるほど、絶対4年かかるわけじゃないけど、他の授業も取っていったら、結果的にそれぐらいかかる感じか。
単純に、空きコマが少なくなる。
空きコマが出来ても、全休ってのは1回も出来たことない。
社会福祉と司書課程の必修が多いから、課題も増えてきて忙しくなる。
入学する前からオープンキャンパスとかで両立は大変よって言われてたから、覚悟はしてたけど。。
確かに、福祉の必修も多いし、福祉の方は3年の時に実習があるしな。。
道口さんは精神保健福祉士の課程も勉強してると聞いたけど、精神(以下、この資格のことを指す)も最初は取るつもりやった?
いや、最初はなかった。
私はもともと、介護系の仕事が自分には向いてると思ってたけど、福祉学科の介護課程は時間割の調整が効きにくいということを聞いて、それなら社会福祉士の取得を目指そうと思った。
せっかくこの学科に来たわけやし。
最初は取る予定がなかったけど、精神の過程を勉強し始めたのはなんで?
2年の秋にアンケートがあって、今からでも両立が出来ることを知った。
それで福祉学科の先生に聞きに行ったら、「道口さんならいけるよ」みたいなこと言われて(笑)
それなら目指してみようかなってその時は思った。
うん。想像以上に大変で、社会福祉士と精神、司書の資格の3つを取るのは無理があるなと思った。
単純に忙しいというのもあるし、精神的にも厳しそうな気がして。
あと、司書も精神も4年で実習があるから、その調整も必要やし。
でも勉強はしたいと今でも思ってるから、今も精神の授業は入れてる。
4年になってきたら就活の兼ね合いとかもあるしな。
ちなみに、現時点でどういう職種を目指してるとか、どこに行きたいとかはある?
進路としては、社会福祉士の取得を目指しながら、図書館司書の求人があったら応募しようと考えてる。
ただ、そもそも図書館司書の求人ってもの凄く少なくて、現実的には福祉の方面で就活することになるかなと思う。
司書の方は1個の求人に対して全国から応募がある感じで、倍率がかなり高くて、勤務地の希望とかも出せないことが多い。
福祉の方はむしろ需要が高いと思うけど。
大阪を、というより家を出たくなくて、家から通勤出来るとこがいい。
家を離れるのが嫌やから(笑)
質疑応答
社会福祉士の魅力はなんですか?
そもそも私が福祉を目指そうと思った理由に、誰かの人の役に立ちたいというのがあって。お母さんが「介護福祉士」という、直接高齢者の方と関わる仕事をしているのですが、それを間近で見てたことで、困ってる人を助けられる人に憧れを持ちました。そういう思いを身近に叶えられそうだと思ったことが福祉学科に入った理由なので、それが魅力に繋がるかなと思います。
社会福祉士と司書は分野が違いますが、何故司書の資格を取りたいと思ったんですか?
司書に関しては、高校生の頃に、司書の専門学校に進むか福祉系の大学に進むか悩んでた時期があって。そんな時に所属してた図書部の顧問の先生から、高校の目の前にある市民図書館でボランティアが出来るということを聞きました。それで三日間ボランティアに参加させてもらったんですが、仕事がとても楽しくて。もともと図書館が好きだったので、図書館司書もいいなって思ったことがきっかけです。
「図書館」と言っても、学校図書館や市民図書館、法的な図書館など色々ありますが、具体的な希望はありますか?
地元の図書館に行きたいなという思いはあります。自分も今までによく利用してきた図書館なので、そこを活性化させたりして、色んな人の居場所作りに繋げられたらいいなと思っています。
司書の資格の魅力はなんですか?
色々ありますが、人と関われることが一番の魅力だと私は思います。その地域にどういう人がいて、どういうニーズがあるのかということを知れて、利用する人の年齢層が分かったりもするので。
4年生以降の目標を教えて下さい。
卒論を頑張って書いて、社会福祉士と司書の資格をちゃんと取って卒業したいです。卒論は「図書館と公共の福祉」みたいなテーマで書きたいなと考えてて、図書館や図書館司書のことも絡めて書きたいです。自分が納得できる形で卒業したいですね。
今回は社会福祉士と図書館司書の資格取得をそれぞれ目指している道口さんからお話を伺いました。両立の大変さや難しさがある一方、楽しさややりがいがあることも伝わってきました。
また、道口さんのお話から、社会福祉士と司書の資格を取りたい理由には、人と関わりたいということ、役に立ちたいということ、その地域やニーズについて知りたいということなど、共通した点も多くあるのかなと感じました。社会福祉士と図書館司書は、それぞれ分野は違いますが、多くの人と関わり会える魅力的な職種であると思いました。
ちなみに、道口さんは本学の図書館でライブラリースタッフ(学生スタッフ)として勤務されています。そのため、これらの資格や道口さんについて更に知りたい場合は、一度図書館へ足を運んでみてください。
<取材・編集=稲葉、田中>